赤ちゃん期:だしスープから徐々に進歩
原則として、赤ちゃんには生後半年目くらいから肉のだしスープを与え、8ヶ月くらいからペタペタにたたいたもの、次にひき肉、1年目を目安に、脂肪の少なくてやわらかい薄切り肉を与えます。最初はほんの3〜5グラム、お誕生日には10〜25グラムまで食べられるようになるでしょう。
育ち盛り期:ほどほど、が大切。基準の2倍が目安
育ち盛りでお肉が大好きな子供たちに、欲しいだけ食べせても良いものでしょうか?健康でよく運動する子供なら、摂取基準の2倍までなら摂っても問題ないといえるでしょう。ですが、それを越える生活を続けると、肥満や動脈硬化の原因に。やはり、ほどほど、が大切です。
妊娠・授乳期:ふだんの量より20〜50グラム多く
最もいけないことは、「肉は血を汚すから」など、いわれのない迷信を鵜呑みにしてしまって、良質タンパク質の摂取が少なくなってしまうことです。食事の量を増やすことが大切になりますが、お肉の場合ですと、ふだんの量より20〜50グラム増やしておけば十分。バランスの良い栄養補給が大事です。
働き盛り:ご飯を控えてお肉で栄養調整
肥満や高血圧を心配して、肉を控え目にする方もいらっしゃいますが、控え目にすると良いのはむしろ、ご飯の方です。ご飯を減らすと、穀物から摂るタンパク質の量が減ってしまいますので、その分を脂肪の少ない肉で補っていきます。高血圧予防は塩分控え目、が基本です。
老年期:良い肉を吟味しておいしく健康管理
お年寄りにお肉は毒、では決してありません。一般的には歳をとったら粗食、という見方がありますが、実は違います。食が細くなる分だけ、良質タンパク質を効率的に摂ることが必要です。お肉はおいしく摂れる絶好の食材。脂肪の少ない良い肉を吟味し、さっぱり味にするなど、味つけの工夫をしましょう。