| ミネラル名 |
働き
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マクロミネラル・常量元素
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| カルシウム |
骨格や細胞機能の形成と維持に不可欠。99%は、骨に貯蔵される。不足すると、骨から溶けだして、体の組織に送るので、毎日の牛乳補給が大切 |
| ナトリウム |
血液中に0.9%弱含まれ、他のミネラルが血液中に溶けるのを助ける。摂りすぎが気になるミネラルの一つで、食塩からは1日10グラム以下が望ましい |
| カリウム |
海草類や豆類に多く含まれ、体の中の余分なナトリウムを体外へ排出する作用を持つ。血圧を下げる効果があり、1日の必要量は、大人で2000ミリグラム |
| 硫黄 |
良質タンパク質を十分に摂っていれば不足しない元素。タンパク質の一部として、摂取している |
| マグネシウム |
魚介類、玄米、緑黄色野菜、食肉などに含まれる。豊富に摂っていれば、ナトリウムとカリウムのバランスが正常に保たれる |
| リン |
骨や歯を作るのに不可欠。保存料として加工品や清涼飲料水に含まれるため、不足は考えにくいが、過剰に摂るとカルシウム不足を招くので要注意 |
| 塩素 |
ナトリウムとともに食塩から摂取するため、通常の食生活を過ごしていれば、不足することはまずない。肝機能を助ける役目もある |
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ミクロミネラル・微量元素
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| 鉄 |
赤血球中のヘモグロビン中にあり、酸素を運ぶ働きをする。不足は免疫力の低下や体温調節不全を招く。体への吸収にはタンパク質とビタミンCが必要 |
| 銅 |
ヘモグロビンに鉄を渡す働きや、過酸化脂質が体内で作られるのを防ぐ酵素としても作用する。不足すると鉄欠乏性貧血の原因に |
| 亜鉛 |
多くの酵素が正しく機能することを助ける役目を持つ。食事が植物性に偏ると、亜鉛不足で味がわからない味覚障害になることがある |
| コバルト |
食肉や牛乳、カキやハマグリなど、貝類に多く含まれる。ビタミンB12に含まれる形で存在し、赤血球には不可欠の元素。不足は貧血の原因 |
| ヨウ素 |
海草類を古くから食生活に取り入れている日本人には、不足することは少ない。甲状腺ホルモンの原料で、不足すると発育障害、免疫低下などを招く |
| セレン |
ビタミンEの働きを助け、体内の過酸化脂質を分解する重要元素。欠乏すると、成長の遅れや不妊などを起こすことがわかっている |
| クロム |
食肉や卵など動物性食品に多く含まれ、欠乏すると糖尿病になるという動物実験の結果もある。脂肪酸とコレステロールの合成を促す |
| フッ素 |
必要量は1日1ミリグラム程度とされ、歯を丈夫にする。少なすぎると虫歯になり、多すぎると歯に斑点模様が現れたり、歯が侵される |
| マンガン |
いくつかの酵素の構成成分で、脂質や炭水化物の代謝に必要。不足してもマグネシウムが代役となることもあって、人間のマンガン欠乏症報告事例はまだない |
| モリブデン |
大豆や野菜、米など植物性食品に含まれる。動物実験では、欠乏すると成長障害が起きることが確認されたが、通常の食事で欠乏することはまずない |
| バナジウム |
牛乳、豆、野菜などに含まれる。動物実験ではコレステロール代謝に関連、不足でも過剰でも成長障害が起きることが確認されたが、ヒトでの欠乏症報告はない |
| その他 |
スズ、ニッケル、ケイ素、ヒ素、鉛が生体には必須。今後の研究によっては水銀など毒性が強く有害なものでも、生体に必須な元素であることが確認される可能性もある |