ホーム基礎知識食肉加工品乳加工品卵加工品

食肉加工の流れ
解体・整形
塩漬け
包装
乾燥・燻煙
加熱・殺菌

牛肉加工品
ビーフジャーキー
コンビーフ
つくだ煮

豚肉加工品
サラミ
ウィンナー
ベーコン
ロースハム
ラックスハム(生ハム)
テリーヌ
アイスバイン
レバーペースト
焼き豚

鶏肉加工品
みそ漬け
スモークチキン
 
乾燥・燻煙


乾燥のやりかた
 乾燥により微生物や雑菌が繁殖するのを防ぎます。また、燻煙の煙がのりやすくなります。 涼しく風通 しのよいところにつるす(風乾)、あたためたスモーカーのなかにつるす、脱水シートでくるみ、冷蔵庫に入れる方法があります。
 表面がさらっとするくらいまで乾燥させるのが目安です。

燻煙のやりかた
 煙でいぶすことで、細菌の繁殖を抑え、香りや風味をつけます。基本的には低温で時間をかければかけるほどよいものができます。ですが、冷燻法は時間がかかり調節も難しいので、基本的でオールマイティーな温燻法にトライしてみるのがいいでしょう。

燻煙方法と特徴
方法 温度 燻煙時間 特徴 適した料理
冷燻 30℃以下 3日〜1週間 材料に熱を伝えずに煙だけを送る。保存性が高くなる。 ベーコン、生ハムなど
温燻 30℃〜80℃ 3〜10時間 一般的な方法。乾燥させながらいぶす感じ。水分が50%以上残りソフトな仕上がりになるが、保存には冷蔵が必要。 ソーセージ類、ハム類など
熱燻 80℃〜120℃ 30分から1時間 保存性は望めない。熱いうちに食べてしまうもの向き。 ローストビーフなど


 また、燻煙のための機器として、さまざまなスモーカーが市販されていますが、ダンボールなどを使って自作できます。

ダンボール箱:2個
※箱の大きさは、幅約60cm×高さ約50cm×奥行き約40cm。
木製の丸棒:3本
※直径:約1.5cm×長さ:約50cm
ガムテープ
定規
カッターナイフ



1. 1個のダンボール箱は、底をガムテープでとめます。もう1個の方はふたになるので、その上にのせ、ガムテープで貼り合わせます。上のダンボールは、上部を開閉できるようにしておき、素材の出し入れをします
2. 下のダンボール箱に、横30cm×縦15cmほどの「コの字型」の切り込みを入れます(「コの字」の下辺は、ダンボールの底から約10cmのところ)。そこから豆炭とおがくずを入れたアルミ皿(パイ皿などがよい)を出し入れします
3. 下のダンボールに、木製の丸棒を等間隔で3本、通します。燻製用の素材を吊すために取り付けます。棒の先端をカッターで削り、突き刺すようにするとよいでしょう

※スモーカー内の温度を50〜60℃に保って素材を乾かしながら、チップやおがくずの煙をかけます。ほぼ1時間で完成です。
写真提供・文献引用:手づくり道具で燻製自由自在(著者:鈴木雅己、撮影者:小倉隆人 農山漁村文化協会)