1. 生乳を35〜37℃に加熱し、クリームセパレーター(遠心力を利用してクリームと脱脂乳に分離する機械)に注入しているところです。分離されたクリームを、バター原料として使います
2. クリームをホールディングタンクに入れ、スチームを通
じ攪拌しながら、75℃で15分間、加熱・殺菌します。その後できるだけ早くクリームを8℃に冷却します。冷却時間が長引くと、よいバターができないことがあります
3. 一定時間4〜5℃にエージング(保冷)し、脂肪を徐々に結晶化させます
4. エージングの終わったクリームをチャーンに入れます。チャーニングによりクリーム中の脂肪球が衝突し、脂肪粒とバターミルクに分離します。脂肪粒が米粒くらいになったところで止めます
5. チャーニングの終わった脂肪粒を水洗いし、バターミルクを取り除きます。水洗いが終わったら、加塩バターの場合は塩を加え、ワーキング(練圧)して均一に練り上げます
6. ワーキングの終わったバターをチャーンから取り出し、木枠を使ってバターを成型しているところです。品温によって硬さが変わるので、15℃くらいで行います
7. 大規模な工場では、包装などを機械で行います。左のホッパーから四角い棒状に出てきたバターを、一定間隔ごとにピアノ線で切断し、包装します。包装紙はバターによく密着するよう、2〜3%の塩水に浸しておきます
家庭でもバターはつくれます。コーヒーの空き瓶などに市販の生クリームを入れ、脂肪粒を形成させるようによく振りましょう。このとき、できるだけ温度が上がりすぎないように注意するのが大切です。
写真提供・文献引用:農畜産加工シリーズV 畜産物2(農山漁村文化協会)
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