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ウィンナー
ウィンナー  JAS規格では、フランクフルトは豚腸に、ウィンナーソーセージは羊腸に詰める、ドメスティックソーセージの一種です。ここに紹介するつくりかたは基本的なものですが、香辛料を工夫してみたり、さまざまなハーブを入れてみたりすれば、自分だけの味をつくりだすことができます。
 シンプルに、ゆでたてを食べるのが一番。好みでマスタードを添えて。

 
豚肉:1kg(脂肪が10〜15%くらいになるように)
コーンスターチか強力粉:30〜60g
塩:20〜22g
砂糖:10〜15g
こしょう:3.5g
しょうが:3.5g
にんにく:3.5g
シナモン:3.5g
玉ねぎ:30g
ケーシング(羊腸または細い人工ケーシング)


ボール
肉挽き器
充填器
スモーカー(食肉加工の流れ「乾燥・燻煙」を参照)
スモークチップ

食肉用温度計

ケーシングの扱い
1. 乾燥したケーシングは水でもどします。20cmほどに切りそろえ、30分ぐらい浸して軟らかくします。
 天然ケーシングの場合は塩漬けされているので、塩抜きし、腸の中までよく水を通して洗います
2. 軟らかくなったら、片側の端をホッチキスで止め、タコ糸でしばります(片側1回反対側2回)

ウィンナーのつくりかた
1. 新鮮な肉(ハムづくりに使わない小片でよい)を2〜3cm角の細切りにし、筋、肉の膜は包丁で切って取り除きます
2. 肉挽き器で二度挽きします。1回終わったら、粘着させるためにコーンスターチ(または強力粉)を混ぜよく練り合わせます。
3. 二度挽きが終わったら、塩、砂糖、こしょう、すりおろしたしょうが、にんにく、シナモン、すりおろした玉 ねぎを入れ、氷水を加えながら粘りがでるまでよく練り合わせます
4. チョッパーに押し出し口を取り付け、あらかじめ水に浸しておいたケーシングを差し込みます。十分に力を入れて押し出します

5. とりはずし、空気が入らないよう注意しながら端をギュッとしめ、タコ糸でしばります(片側1回反対側2回)
6. 55℃にあたためておいたスモーカーの中で、表面がさらっとするまで乾かします
7. 引き続き55℃で、好みの色具合になるまで(表面が桜色になるのが目安。長くても3時間)燻煙します
8. 燻煙が終わったらガス・オーブンか電子レンジで50分程度、68〜70℃で加熱します。その後冷却し、水分をとって冷蔵庫で貯蔵します


 できるだけ早く食べた方がいいのですが、どうしても保存したいときは、できたてをすぐに冷やして冷凍すれば約1カ月保存できます。


写真提供・引用文献:自然流ハム・ソーセージ・燻製(著者:井草正、撮影者:小倉隆人 農山漁村文化協会)