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卵の選び方

卵の新鮮さ

新鮮な卵は濃厚卵白が高く盛り上がっている(撮影:赤松富仁)
 新鮮な卵は、割ったときに卵黄がこんもりしており、卵白が二層にはっきり分かれています。鮮度を見分けるのに、見た目だけではなく多くの方法が知られています。

卵にも賞味期間がある
 卵は、産みたてが一番美味しいというわけではありません。産卵直後は炭酸ガスが含まれているので、ゆで卵にすると殻がむきにくく、卵白がぽそぽそするのです。最も美味しいのは、ガスの抜ける3〜7日後です。
 とはいえ、近年は卵表面に付着しているサルモネラ菌(食中毒の原因菌)に対する不安が叫ばれていますので、保存には十分気をつけましょう。

 卵の保存については、カラダのごちそうアタマの栄養「卵の上手な保存法」(社団法人 中央畜産会)でもご覧いただけます。

鮮度の見分け方
卵を割る前
透視法 卵の片側に光を当て、内部を透かして観察する。気室の高さが8mmを超える(産みたては平均2mm)、見にくかった卵黄の陰が見えるようになるなどが目安。また異物、卵殻表面の亀裂などの確認もできるので、自動洗卵選別機にも採用されている
比重法 水1リットルに塩60g(比重1.027)溶かし、卵を入れる。新鮮卵は横になり沈む(比重1.09)。古くなると卵重も比重も低下するので、気室のある方を上にして浮く
卵を割った後
ハウ単位 濃厚卵白の水溶化を示す指標で、世界的に用いられている。濃厚卵白の高さと卵重から計算する。新鮮卵は86〜90で、60以下で鮮度が低下しているとみなされる。計算が複雑なため、一覧表がつくられている
卵黄係数 卵黄の高さ(H)と直径(W)の比率(H/W)を測る。新鮮卵は0.45に近いが、夏に室温保存だと一週間で0.38まで下がる。0.25以下は古いと判断する。
ハウ単位と同じ傾向があるので、手軽な鮮度判定法としてもよい
卵白係数 濃厚卵白の高さ(H)と平均直径(W)の比率(H/W)を測る。新鮮卵は0.14〜0.17、古くなると低下する