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栄養・健康に関するQA

Q&A




 
Q&A

★コレステロールについて
Q:バターに含まれているコレステロールのことが、気がかりなのですが?
A:コレステロールは、細胞膜を構成したり、胆汁酸やビタミンD、性ホルモンなどの材料になる物質で、体に欠かすことはできません。しかも食品から1日に摂る量が500ミリグラムを越えなければ、血液中のコレステロール値には影響がないといわれています。バターのコレステロールは10グラム中(トーストにたっぷりに塗って2枚分)たった21ミリグラムで、取るに足らないことがおわかりいただけるでしょう。
  また、コレステロールを考えてマーガリンを利用するという人がいますが、じつは1週間毎日バターを20グラム摂取しても血中コレステロ−ル値は変わりません。日常使ううえでは何ら心配はないのです。

★ビタミンについて
Q:バターを栄養価からみると、子どもたちにどんな効果があるのですか?
A:バターはビタミンAの供給源として最も効果的な素材です。ビタミンAは成長を促進し、皮膚や粘膜の細菌に対する抵抗力を強めます。ビタミンは体内では合成できないので、バターは欠くことのできない食物といえます。
  また、運動や体温のもとになる栄養素、「脂肪」の重要な供給源でもあります。しかもバターの主成分である乳脂肪は抜群の消化吸収率を持つので、消化器に負担をかけず少ない量で多くのエネルギー源が得られます。
  バターは成長期にある子どもたちには最適のエネルギー源といえるのです。

★肥満について
Q:子どもの肥満が深刻になっていますが、バターを使うことは問題ないのですか?
A:乳脂肪が、特に肥満の原因となることはありません。肥満はあくまでも、運動不足と摂取エネルギーの過剰からくるものです。脂肪は人間にとって欠かせない栄養素の一つでもありますから、子どもたちのエネルギー源として、安心してもっとバターを利用しましょう。

★BSEについて
Q:BSEってどんな病気?
A:BSEにかかった牛は、脳がスポンジのようにスカスカになってしまいます。感染すると2年以上の長い潜伏期間の後、行動異常、運動失調などの神経症状が現れ、2週間〜6カ月のうちに死んでしまいます。

Q:プリオン病って何ですか?
A:プリオン病は正常な動物も持っているプリオンタンパク質が、異常をきたすことが原因となって起きる病気です。他に、羊や山羊のスクレイピー、ヒトの新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、ミンクの伝達性脳症などが報告されています。

Q:ヒトの新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)とBSEとの関係は?
A:クロイツフェルト・ヤコブ病は、従来からあったヒトのプリオン病です。ところが、最近イギリスで発生した同病の患者10人は、従来のCJDとは異なった病状を示していたため、新変異型のCJDと呼ばれました。このvCJDとBSEとを関連づける学者がいたため人々を不安におとしいれましたが、BSEのプリオンが人に感染してvCJDを発病させたという証拠は示されていません。

Q:イギリスでBSEが大発生した原因は?
A:イギリスでは、羊の内臓などを家畜の飼料として長年使用してきました。この飼料の中に、異常をきたしたプリオンタンパク質が混入していたのが原因ではないかといわれています。1981年以降にイギリスで取り入れた低温処理法では、飼料に存在した異常プリオンタンパク質を減菌できなかったためと考えられています。

Q:BSEの予防対策は?
A:イギリスでは1988年以降、羊の内臓などを飼料として用いることを禁止しました。BSEの潜伏期間を最大10年とみても、内臓の使用禁止から9年たった現在、発生のピークはすでに過ぎたと考えて良いと思います。事実、現在ではBSEの発生は急速に減少しています。

Q:牛肉を食べてBSEになることはありませんか?
A:BSEにかかった牛の肉や乳から、BSEが感染しないかどうかをマウスで実験した結果、感染はありませんでした。このような実験からも牛肉や牛乳は安全であると考えられています。

★乳製品の上手な摂り方
Q:「牛乳をかむようにして飲みなさい」といいのはなぜ?
A:牛乳の栄養分の消化吸収を高めるために「ひと口ずつゆっくり飲みなさい」という意味です。牛乳を常時飲用することで、タンパク質、カルシウム、ビタミン類などの栄養分を継続的に摂取する効果と、病気に対する抵抗力をつける効果があります。また、消化吸収のよい乳タンパク質と乳脂肪は、胃腸の負担を軽くする働きがあり、お米を主食とする日本人に多い、胃腸病や消化不良による体力の消耗を未然に防ぐことができるのです。

Q:牛乳が嫌いな子どもを牛乳好きにする方法はないでしょうか?
A:「牛乳のにおいが嫌い」「牛乳を飲むと下痢をする」といって、牛乳を飲まない子どもがいますが、成長期の健康保持面から考えて、たいへん損なことです。毎日少しずつ飲むことからはじめ、だんだんに牛乳の味に馴れてくると、おいしさがわかってくるようです。

Q:牛乳をおいしく飲む条件を教えてください。
A:牛乳そのものを味わう温度は、人肌の温度だといわれています。しかし、夏は冷たく、冬は温めて飲む味も、また格別です。昔からよく言われている、牛乳をかむようにして飲む方法は、口の中で温めることになるので、牛乳の香りがよくわかる方法でもあります。

Q:ヨーグルトは1日にどれくらい食べるのが理想的ですか?
A:ヨーグルトは、100グラムあたり110ミリグラムのカルシウムを含み整腸作用もあります。これらの効果を得るために、1日あたり100〜250グラムぐらいを目安に、できるだけ続けて食べるようにしてください。

★カルシウムについて
Q:カルシウムの摂り過ぎは心配ない?
A:カルシウムの摂り過ぎで、尿路結石ができることを心配する人がいますが、実際には心配ありません。もし体内にたくさん吸収されてもすぐ骨に蓄えられますし、過剰に摂ったときは、吸収率が下がります。一応の目安は1日15ミリグラムですが、普通の食事ならこれを越えることはあまりないでしょう。

Q:コーヒーはカルシウムの吸収を悪くする?
A:たくさん飲むと胃を荒らしてカルシウムの吸収を悪くしたり、カルシウムの排泄を促進したりします。しかしごく常識的な量、1日に2〜3杯までなら、そう心配することはないでしょう。

Q:スナック菓子や炭酸飲料は骨に悪い?
A:問題になるのはリンです。そもそも欠かすことのできない重要な栄養素で、1日12ミリグラムは必要なのですが、摂取量が多すぎるとカルシウムの吸収を妨げます。リンが多量に含まれるスナック菓子や炭酸飲料は、ある程度控えた方が良いでしょう。

Q:ダイエットしていると骨粗しょう症になりやすい?
A:病院では肥満治療のために極端なダイエットを行なうことがありますが、1日にタンパク質7グラム、カルシウムを8ミリグラム摂っていれば、骨のカルシウム量が減ることはありません。しかし、必要な栄養まで削った、極端な自己流ダイエットを行なうと、将来骨粗しょう症になりやすくなるのは確かです。


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